中央会ニュース
新年のご挨拶
広島県中小企業団体中央会 会長 伊藤 學人
令和5年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
新型コロナウィルス感染症は、令和2年1月に国内で初めて感染者が確認されて以来、既に3年が経過しようとしていますが、感染拡大の波が繰り返され、その影響が長期化しています。加えて昨年は、世界的な物価高騰やロシアのウクライナ侵攻による国際情勢の緊迫化、更に円安の進行が相まって、我が国では、多くの事業者が依然として厳しい状況に置かれています。
今年は、10月から消費税のインボイス制度が新たに導入され、組合や中小企業においても、その対応に迫られており、併せて今後は電子帳簿保存法への対応も必要となってきます。また、働き方改革関連では、4月から時間外労働の割増賃金率の引上げが中小企業に対しても導入予定であり、我々中小企業にとって懸念すべき課題は山積しています。
一方で、地域経済の活性化につながる明るい話題として、5月には「G7広島サミット」が開催されます。広島県中央会としては、会員の皆様とともに、このサミット開催に向けた様々な取り組みを応援することで機運の醸成を図るとともに平和の尊さを世界に発信し、「広島で開催されて良かった」と評価されるようサミットの成功を願っているところです。
このような厳しい経営環境ではありますが、中小企業においても、賃上げ実現のための適切な価格転嫁、カーボンニュートラルへの取り組み、DXの推進、持続可能なSDGs経営など、多岐に渡る対応が求められており、今こそ、組合の組織力を活かし、これらに取り組んでいく必要があります。
広島県中央会では、会員の皆様の期待に応え、効果的な支援を行うため、今年度で終了する第6次3か年計画である「広島県中央会ビジョン2020」を総括しながら、次の新しいビジョンの作成を進めているところです。引き続き様々な困難に向き合う会員組合、関係企業の皆様のため、組織の力を結集して一層の活動強化を進め、今後も引き続き地域の経済発展の一翼を担えるよう努力して参ります。
最後になりましたが、本年が皆様におかれまして、干支である卯の跳躍する姿のように、新たな「飛躍の年」となることを祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
令和5年元旦