中央会ニュース
新年のご挨拶
2021-01-01
広島県中小企業団体中央会 会長 伊藤 學人
令和3年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申しあげます。
昨年は、ご存じのとおり、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大が我が国の社会・経済にも大きな影響を与える一年となりました。行動制限・自粛要請などで巣ごもり生活を余儀なくされ、企業経営においてはテレワークといった新しい働き方を経験された方も多かったかと思います。今やソーシャルディスタンスの確保やマスク着用が当たり前の生活になるなど、コロナ禍にどう向き合うか大変な試練の年となりました。
特効薬やワクチンの開発状況もまだ道半ばであり、新型コロナウイルスへの対応や社会の大きな変化には、長期的視点を持って向き合わなければなりません。我々経営者は本業を通じて社会に貢献し、雇用を守ることが最大の使命ですが、このような変革が求められる時代には、本業を守りつつも新たな事業へチャレンジする姿勢がとても大切です。
当会が昨年10月に実施した「With・Afterコロナにおける事業経営調査」では、約1,000社からの回答のうち、「ビジネスモデルの見直しや再構築に取組みたい」といった声が半数以上と最も多く、こうしたことを裏付ける結果となりました。
私ども広島県中央会としては、今後の“グレートリセット”ともいわれる大きな社会変革が求められる時代には、経営者の多くが検討される新たな経営戦略の策定支援が重要であると考え、長期的な持続可能性を追求するSDGsなどの新しい視点を持って、中小企業支援に努めて参ります。
当会では、昨年4月に、第6次3カ年計画「広島県中央会ビジョン2020」を策定いたしました。当ビジョンに基づき、新型コロナウイルスに向き合う会員組合、関係の企業の皆様のため、組織の力を結集して、さらに上質の支援サービスの提供に努め、今後も地域の経済発展の一翼が担えるよう努力して参ります。
最後になりましたが、新型コロナウイルスの早期の収束を願うとともに、本年が皆さんにとって良い年となることを祈念申し上げまして、新年のご挨拶といたします。
令和3年元旦