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組合ニュース

【各地の組合活動】川根柚子協同組合 販路拡大に向けてより安全・安心な柚子加工施設を目指す 

2015-05-28
 川根柚子協同組合(理事長 熊高 昌三)は、安芸高田市高宮町川根地区で地元産の柚子を原料とした特産品の加工・販売を行っている。特に、庄原市の「七塚バター」を使用した「柚子ヴぁたーケーキ」は、平成27年3月の「FoodexJapan 2015」で金賞を受賞するなど、首都圏においても高い評価を得ている。
組合では、2年連続で出展した「Foodex Japan」での高評価から首都圏での引き合いが増えており、さらに全国への販路拡大を検討している。そのため、より安全・安心な食品製造体制を構築する必要があり、平成26年度小企業者組合成長戦略推進プログラム等支援事業により「HACCP認証取得に向けたゆず加工施設の現状把握と課題分析」を実施した。
当事業では、食品衛生管理の専門機関である一般財団法人広島県環境保健協会に分析・指導を委託し、柚子加工施設の衛生状態や作業環境、施設状況等の現状把握と問題点抽出、解決に向けた対応策の検討や衛生管理マニュアルの作成などを行った。
また、過去の食品事故の事例から「なぜ食品事故が起きるのか」を学び、現場での作業状況と比較・検証することで、事故に繋がり兼ねない様々な場面・要因を一人一人の作業者が実感し、理解することが出来た。
さらに、食品事故が起きた場合に取ってはいけない対応等の紹介をはじめ、食品事故を起こさないための体制や意識づくり、トレーサビリティの確保による事故発生時の迅速で適切な対応方法などの講義を受けることで、食品衛生管理の意義や必要性についての理解も深まった。
組合では、製造現場にとどまらず、柚子の生産部門や販売部門にも衛生管理の取り組みを広げ、平成28年度中に広島県へHACCP認証の申請を行うことを予定している。
熊高理事長は、「川根地区の重要な産業として、また活性化の象徴として、川根柚子をより広く発信していきたい。そのためには、ますますの商品力の向上、柚子収穫量の増大と共に、安心して召しあがっていただける生産体制を構築しなければならない。当組合のような中小・零細な事業者がHACCP認証を受けることは大変だが、他の同様な中山間地で地元の活性化に取り組んでいる事業者の目標・参考となるよう、頑張っていきたい。」と語られた。


「柚子ヴぁたーケーキ」がFOODEX2015金賞を受賞


衛生指導を受けながら課題を抽出


組合一丸となって取り組んだ成果が金賞へと結びついた

川根柚子協同組合HP
http://kawaneyuzu.com/index.html