広島県中小企業団体中央会

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新年のご挨拶 

2016-01-01
                                                                                                      広島県中小企業団体中央会 会長 伊藤 學人

 

平成28年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年の国内経済は、企業収益や雇用状況の改善に始まり、緩やかな回復基調にあると言われました。しかし、中小企業・小規模事業者においては、人手・人材不足による人件費や円安による原材料費等の上昇など、コスト上昇に見合った価格転嫁の遅れ等により、景気の回復を未だ実感するに至っておりません。更には、中国経済の停滞やTPPの大筋合意、消費税の複数税率制度の導入など中小企業・小規模事業者を取り巻く事業環境は引き続き予断を許さない状況が続いております。
こうした中、国は、少子高齢化の流れに歯止めをかけ、誰もが活躍できる「一億総活躍社会」の実現に向けて「新三本の矢」を掲げ、中小企業・小規模事業者の「稼ぐ力」向上の取り組み等、地域経済の課題克服と地域活性化を推進することとしています。
中央会といたしましても、昨年11月に沖縄で開催された「第67回中小企業団体全国大会」において、中小企業団体の代表約2,300名が参加し、国に対して、経済の好循環が地方経済まで行き渡るよう、「日本再興戦略改訂2015」及び「経済財政運営と改革の基本方針2015」を着実に実行し、特に中小企業・小規模事業者の事業の持続的発展を実現する為の一体となった地域経済対策を講じ、地域活性化を推進することを強く要望しました。
私ども広島県中央会は、中小企業連携組織の専門支援機関として、基本業務であります巡回指導・窓口相談機能を一層充実させ、組合に寄り添った支援を通じ組合事業活性化の支援に邁進して参ります。昨年は新たな取り組みとして、3月に、ものづくり補助金に採択された中小企業・小規模事業者の皆様を中心に、「ものづくり連携倶楽部ひろしま」を立ち上げました。広島で2回、福山で1回開催した交流会では、関係する中小企業支援機関等の方々にもご参加をいただく中から参加者同士の連携も始まっております。今後とも、当事業から多くの企業連携・交流が生まれ、組合設立を含む新たな事業展開や取引関係に繋がるよう、積極的に展開していくこととしております。
さて、昨年はサンフレッチェ広島がJ1チャンピオンシップで優勝し、高校駅伝では、世羅高校が男女ともに優勝を飾るなど広島のスポーツ界は大いに盛り上がり、明るい話題をもたらしてくれました。
私ども広島県中央会も役職員一丸となって、組合及び組合員の皆様との関係を深め、中央会の各種事業及び国等の補助事業を今まで以上に積極的に活用していただけるよう、しっかりと取り組んで参ります。
最後になりましたが、本年が各組合、中小企業の皆様にとりまして、新たな発展の途を切り開く明るい年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

平成二十八年 元旦