現在、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師のほとんどは零細な個人経営で、個々では診療報酬請求が難しく、自由診療にしか対応できない施術所も少なくない。　

このような実情を鑑み、平成23年４月、事務処理能力に課題を抱える小規模の事業者が共同で組合を設立。組合の支援により診療報酬請求書処理システムを導入することで、事務負担が軽減することを目指していく。また組合が書類を確認し、発送業務を行うことにより保険請求に係る正確性、迅速な支払等も可能となる。

竹邉理事長は「組合設立により、個々では診療報酬請求が難しい事業者の保険診療が可能となった。これにより被保険者に対し、東洋医学を信頼性のある医療行為として広く提供し、理解していただくことが可能となる。あん摩マッサージ指圧・はり・きゅうは東洋医学に従事し、医療福祉の一端を担う役割を負うための医療行為として、国家資格を持ったものしか従事することができない。『無資格者』との差別化、『無資格者』による医療行為を横行させないためにも保険診療ができるメリットは大きい」と抱負を語られた。

組合では将来、共同購買事業や広告宣伝事業、賠償責任保険の取扱等も検討しており、今後も業界の発展や経済的地位の向上を図っていく。


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