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広島県二輪自動車協同組合 ”二輪車文化の振興と業界の発展” 

2016-04-19



“二輪車文化の振興と業界の発展”


広島県二輪自動車協同組合
理事長 迫田 忠 氏
組合について教えてください
当組合は、昭和61年に広島県内における二輪中古車流通の促進を図ることを目的に、任意団体「広島県二輪中古車組合」としてスタートし、昭和63年に広島県下の二輪車小売販売店133名で設立しました。組合設立の目的は、二輪車販売やアフターサービスを通じて社会貢献し、ユーザーからのより一層の信頼を得ることです。また、二輪車の安全普及やモーターレクリエーションを通じ、健全な二輪車文化の振興を行っています。



 
組合事業について教えてください
当組合の事業としては、二輪車ETC車載器、バッテリー、ヘルメット、ケミカル商品などを共同購買し、組合員ニーズに沿ったものを厳選し提供しています。中古二輪車オークション事業では、月に一度、組合員を対象とした「HUCバイクオークション」を開催しています。組合員が二輪車(大型・中型・小型・原付)を自店より持ち寄り、組合がオークション形式で実施しています。中国・四国地域の組合では、広島県が唯一行っている事業です。また、株式会社ジャックスとの提携により「HMRカード」というロードサービス機能付きクレジットカードの取扱をしています。教育情報事業では、組合員の営業活動には欠かせない「古物管理者講習会」や「二輪品質評価者(査定士)講習会」、「有償運送許可講習会」を開催するなど、組合員の知識や技術向上のための勉強会を行っています。その他にもクレジットローン斡旋事業、組合員への業界情報の提供など、様々な事業を展開しています。


組合が抱える課題について教えてください

オークション会場について、現在中小企業会館展示場を借りて開催していますが、オークション終了後は持ち込んだ二輪車を含め、全て撤収しなければなりません。将来的には、組合として、組合員の負担が少なくなるようなオークション事業やネットを活用したオークションが行えるように発展していければと考えています。
また、最近では少子高齢化や若者の乗り物離れで、二輪車販売台数も全盛期に比べ減少の一途をたどっており、組合員の経営も厳しい状況が続いています。その上、組合員によっては、後継者・人手不足により、閉店を余儀なくされています。また、二輪車の駐車場問題も非常に憂慮すべきことです。現在、二輪車は市街地中心部において駐車スペースが不足しており、目的地へ行こうにも近隣へ駐車できず、路上駐車で駐車禁止の切符をきられるなど、二輪車利用者にとって、不便な状況が生まれています。現在の状態が少しでも改善されるよう、駐車禁止から二輪車の駐車スペースを確保する方向に調整が進む流れを作っていければと感じており、今後も継続して行政への陳情や働きかけを続けていくこととしています。


 
組合の今後の活動について教えてください
販売店主催のツーリングイベントを行うことがありますが、最近ではインターネットでツーリングイベントを企画するケースも見られており、販売店と顧客との関係性にも変化が現れています。販売店が企画する場合は、ツーリング中に故障等があっても迅速に対応することができます。私達は、二輪車ユーザーが安心して楽しめるような企画を考えていく必要があります。
また、今後は組合と組合員のつながりに留まらず、他団体との業界を越えた横のつながりも深めていかなくてはなりません。業界の垣根を越えて協力して取り組み課題を補い合うことにより、組合員の経済活動が少しでも豊かになるよう努めていきたいと考えています。

広島県二輪自動車協同組合
広島市中区光南1-14-17
TEL:082-249-3103
FAX:082-242-8297