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関西金属工業株式会社 “複合的な表面処理加工によるオンリーワンの創造” 

2016-02-15


「複合的な表面処理加工によるオンリーワンの創造」
関西金属工業株式会社  代表取締役 中川 健二 氏
御社について教えてください
 当社は、昭和35年に会社設立し、全国トップシェアを誇る「熊野筆」の画筆用金具や化粧筆用金具を主に製造しています。また、当社は熊野筆の製造・販売とそれに関する事業を行っている熊野筆事業協同組合と、電気めっき業等表面処理の改善発達を図るための業界団体である中国表面処理工業組合の2つの組合に加入しています。

御社の事業について教えてください
「小径で薄肉厚の真鍮及び純アルミパイプが無傷で変形なく切断できる」というのが当社最大の持ち味であり、この技術をより一層高める為に、ものづくり補助金を活用して最新設備を導入しています。また、同様に小さい部品をメッキ加工することも得意としており、金属の選定から切断、加工、メッキと、原材料から筆金具の完成までを一貫して行っています。当社は基本的に受注生産で数年に一回程度の引き合いもできる限り対応しており、多品種少量生産を目指しています。当社では、一個から対応可能であり、そういった意味で大手企業はなかなか対応が難しいようです。中小企業だからこそ迅速に、且つ、的確に顧客の要望に応えることができるのだと思います。熊野筆といえば、なでしこJAPANが国民栄誉賞を受賞した際に副賞として贈呈された事は記憶に新しいですが、当社製品が使用されていたこともあり、高級用品としての受注が多くなってきました。電気・電子、自動車等他業界からの問い合わせも増えています。


 

 

日頃から特に気にかけている点について教えてください
「排水処理」に関しては、特に慎重に取り組んでいます。当社工場の周囲には、民家や自然が多く残っており、「環境に優しい物づくり」を徹底していかなくてはなりません。当社では、広島県が助成している産業廃棄物抑制補助金等を活用し、より精度の高い排出処理を求めて、日々研究を進めています。


人材確保について教えてください
技術者確保の難しさを痛感しています。若年労働者を採用し、育成していますが、熟練した技術を持つ職人になるには長い年月を要します。当社では、一度定年を迎えた方に嘱託社員として若年労働者への技術の継承をお願いしています。就業時間や休日などの福利厚生にも配慮しながら、次の世代を育てる為の土台作りをしています。また、当社は「家内制手工業」と「自動化」の両方を目指し、多品種少量生産は在宅の内職で対応し、大量生産の製品は自動化するなど、生産効率の向上と品質の維持に努めています。


御社の今後の展開について教えてください
近年は、低価格を売りに筆生産のシェアを拡大していた中国が落ち込み、日本国内へ回帰する動きが見られるようになりました。「Made inJAPAN」の伝統ある高品質製品が顧客に求められています。当社もその流れに乗り遅れないよう、「メッキ加工を極める」という道を目指し、日々、メッキ技術の研鑽に取り組んでいます。また、ニッケル、クロム及び純金等の各種メッキと電着クリアー(電着塗装)を組み合わせた複合的な表面処理加工による、高級感のある仕上がりを表現しています。当社はこれからも、他では見られない製品や、顧客が使用して自分らしさを感じられるような、特徴ある製品を作っていきたいと考えています。これからはナンバーワンよりも、オンリーワンを追求しなくてはなりません。時代の移り変わりとともに、ものづくり市場においても手作りの良さが再認識され、多品種少量生産が行いやすい経済環境にシフトしてきました。今後、当社は、筆製品を中心に足下を固め、オンリーワン製品の開発に挑戦し続けていきたいと考えています。




関西金属工業株式会社
安芸郡熊野町出来庭7丁目17-20
TEL:082-854-0027
FAX:082-854-9036
http://www.kansai-kk.jp/